109 Discs of 70's(73〜75)

73

MUST!

LtoR

PINK FLOYD 「The Dark Side Of The Moon」

EMERSON LAKE & PALMER 「Brain Salad Surgery」

KING CRIMSON 「Larks' Tongues In Aspic」

RENAISSANCE 「Ashes Are Burning」

SLAPP HAPPY 「Acnalbasac Noom」

AREA 「Arbeit Macht Frei」

CAN 「Future Days」

THE WHO 「Quadrophenia」

 

LtoR

JETHRO TULL 「A Passion Play」

GENTLE GIANT 「Octopus」

GREENSLADE 「Greenslade」

HENRY COW 「Legend」

CARAVAN 「For Girls Who Grow Plump In The Night」

SPIROGYRA 「Bells, Boots And Shambles」

MAGMA 「Mekanik Destruktiw Commandoh」

PREMIATA FORNERIA MARCONI 「Photos Of Ghosts」

POPOL VUH 「Hosiannna Mantra」

PAUL McCARTNEY & WINGS 「Band On The Run」

ELTON JOHN 「Goodbye Yellow Brick Road」

LOU REED 「Berlin」

 

 73年はとんでもない年だ。何なんでしょうこの数。キリがないので20枚に留めてますが削った枚数は最も多い年になります。音楽史上最も重要な年だとは言いませんが、僕にとっては間違いなく最重要年。60年代後半から70年代初頭に結成された数多のプログレ系アーティストはこの年を前後に創造力がピークに達した作品を残してます。前人未到の地を目指したプログレの黄金期であった事は間違いありませんし、全てのロックそのものがプログレッシヴな方向に傾いてたのではないでしょうか。別にプログレの入門作を選んだわけでなく、冷静に選んだつもりです。以下簡単に解説。 ピンク・フロイドの「The Dark Side Of The Moon」は73年の筆頭作として入れて当然。日本でチャートの1位に入ったとは今ではとても考えられません。 EL&Pは「Brain Salad Surgery」です。彼らの集大成であり、これを超える鍵盤主体のアルバムは存在せず。 クリムゾンの大傑作「Larks' Tongues In Aspic」。メンバー一新により頂点へ再び上り詰めた。 ルネッサンスの「Ashes Are Burning」は最高のアルバムとしか言いようがない。アニー・ハズラムの美声、アコースティックとオーケストラとの絡み、楽曲全てが完璧。 スラップ・ハッピーの「Acnalbasac Noom」はずっとお蔵入りで発表は80年になってしまいましたが録音は73年に終わっているため73年って事で。再録の「Casablanca Moon」と共に有無いわずの必聴盤。 今は亡きギリシャ人、デメトリオ・ストラストが率いるイタリアのアレアは非常に濃い。一聴した時のインパクトはマグマ級でした。エスニックでアヴァンギャルドな変態系ジャズロック。とにかく凄いので聴いてください。この1stから極まってます。 ドイツのカンも濃いです。最高傑作となると日本人ヒッピー、ダモ鈴木が在籍した最終作の「Future Days」ですね。全てのジャンルを完全に超越しちゃってます。 僕にとってフーの最高傑作となると「Quadrophenia」です。「Who's Next」も選んでますが。

 ジェスロ・タルの最高傑作「A Passion Play」。アルバム一枚で一曲とこんなのよく作ったなといつも思います。演奏、内容共に完璧。とっつき易さでは前作「Thick As A Brick」の方が上なんで先に聴くなら「Thick〜」からでしょう。ちなみに歌詞は超難解で訳読んでもあまり理解できません。 シャルマン3兄弟が中心のジェントル・ジャイアントは名作揃い。この4thである「Octopus」はアルバム自体長尺ではないのですがとにかくその内容密度が濃い。アンサンブル、バカテクを超凝縮。 グリーンスレイドはダブル・キーボードをフィーチャーしたバンドで面子はツワモノ揃い。リーダーのデイヴ・グリーンスレイドは元コロシアムに在籍していた事でも有名。この人のオルガンワークは絶品です。このアルバムは1st。4作発表してますが名盤揃いなんで全部聴きましょう。 ヘンリー・カウの1st。現代音楽にとてつもない影響を与えた独自の世界観は今聴いても色褪せず。 キャラヴァン、また選んでしまいました。名作です。ライブ盤を挟んだ次作「Cunning Stunts」も絶品だ。 スパイロジャイラはトラッドファン必聴でしょう。3作出してますがプログレッシヴな展開が見られるこの最終作は超名盤。1stも2ndも凄く良いです。 マグマ、一度は体験して欲しい。 イタリアの至宝PFMの初体験作が「Photos Of Ghosts」。既に2枚の超がつく名盤を出しておりますがイタリア語だったわけで世界市場を目指し英訳され新たに新録れたものです。評価が分かれるかもしれませんがどう考えてもイタリア界屈指の超名盤。 ポポル・ヴーはドイツのバンド。相当の数の作品を出してるため僕は全作聴いてるわけではないです。これは3作目で以前はエレクトリックな展開を見せてたのですが一転し牧歌的で宗教的な音。韓国人のソプラノボーカリストを起用してます。ハマると抜け出せません。 ポール・マッカートニーが再び。ウイングス時代の最高傑作というか全音楽ファン必聴盤。 エルトン・ジョンの作品は全部聴いたわけではないのですが「Goodbye Yellow Brick Road」はたいそうな名盤。サウンドの作りも凝っておりプログレ的。 ラストはルー・リード。このアルバム前後のルー・リードは本当に凄いです。名盤揃いで悩みますが個人的最高傑作は「Berlin」で決定。

74

MUST!

LtoR

KING CRIMSON 「Red」

GENESIS 「The Lamb Lies Down On Broadway」

ROBERT WYATT 「Rock Bottom」

HATFIELD AND THE NORTH 「Hatfield And The North」

GONG 「You」

CHRISTIAN VANDER 「Wurdah Itah」

 

LtoR

YES 「Relayer」

CAMEL 「Mirage」

KRAFTWERK 「Autobahn」

PREMIATA FORNERIA MARCONI 「L'Isola Di Niente」

ARTI + MESTIERI 「Tilt」

BRIAN ENO 「Taking Tiger Mountain」

TODD RUNDGREN'S UTOPIA 「Utopia」

QUEEN 「Queen U」

MAGICAL POWER MAKO 「Magical Power Mako」

 

 プログレの歴史をクリムゾンが作ったのと同時に終止符を打ったのもクリムゾンのような気がします。その終止符を打った「Red」が僕のクリムゾン初体験作。 僕にはジェネシスの最高作を選べません。72年で挙げた「Foxtrot」も好きですし他にも好きな作品がいっぱい。「The Lamb Lies Down On Broadway」はピーター・ガブリエル在籍時最後の作品で2枚組の大作。彼らの作品群の中でも複雑極まりなく最も難解な作品とされているが変則リズムチェンジ、狂気の世界で異様さを醸し出すピーター・ガブリエル、フィル・コリンズ他、メンバーのテクニックもハイ・クォリティー。しかも崩れる寸前の微妙な所でバランスが保たれておりとにかく凄い。最高傑作の一つとして数えられるでしょう。 ロバート・ワイアットの最高傑作は「Rock Bottom」だと思ってます。下半身付随、生死をさまよったワイアットが作り上げた渾身の1作。素晴らしすぎます。泣きそうな位素晴らしい作品とはこの事です。 カンタベリーミュージックの頂点に輝くハットフィールド&ザ・ノース。2枚のアルバムを残しどちらも超のつく名盤。個人的にはこちらの1stに軍配かな。 スペース・サウンド、コズミック、ヒッピー、サイケデリック、トランス、演奏技術、全てにおいて最高の言葉が当てはまるゴング最高傑作「You」。壮大な物語「Radio Gnome Invisible」3部作の最終部分に当たる。「You」を含め「Radio Gnome Invisible」3部作は全部必聴。とにかく体験して欲しい。完璧にぶっ飛びます。時折見せるスティーヴ・ヒレッジのギターワークは超絶で更にぶっ飛ぶ。ドラムスも凄げ〜。正に絶対的必聴盤。今までに無かった何かが絶対見つかる筈。 マグマの個人的最高作はクリスチャン・ヴァンダー名義という変則的な形で発表された「Wurdah Itah」です。このHPを訪れた方だけでなく全人類に聴いて欲しい。

 イエスの最高傑作が「Close To The Edge」である事に疑う余地はありません。しかし自分が一番好きな作品となると「Relayer」です。スティーヴ・ハウのギターが凄く良いのです。一聴したインパクトが「Close To The Edge」であるなら聴き込むほど味が増すのが「Relayer」ですかね。 キャメルの「Mirage」。全編名曲にしてピーター・バーデンスのキーボードが光る傑作。 クラフトワークの「Autobahn」はテクノ好きなら避ける事は出来ません。 PFMが前年に続き登場してしまいましたが「L'Isola Di Niente」はハイパーテクニック満載。こんなのコピーできるんか的次元です。 変態ドラマー、フリオ・キリコ率いるイタリアのアルティ・エ・メスティエリ。このドラミング、一度は体験してください。上手いってもんじゃないです。悶絶的バカテク。 実験的、アヴァンギャルドな印象が強いイーノですが根はポップ。この「Taking Tiger Mountain」を聴けば分かります。 トッド・ラングレン率いるユートピアとしてのデビュー盤。3台のキーボードを導入した重厚サウンド。30分の大曲「The Ikon」を収録した必聴盤。 クイーンは好きなアルバム多し。一番聴いたのは2ndでしょうか。 日本の現代音楽を語る上で早すぎた天才、マジカル・パワー・マコ無しには語れません。1stの「Magical Power Mako」で見せる18歳のマコが作り上げた驚異の音響世界は今聴いても衝撃度高し。日本にもこんな人がいたんだと驚いて欲しい。

75

MUST!

LtoR

PINK FLOYD 「Wish You Were Here」

MIKE OLDFIELD 「Ommadawn」

FRANK ZAPPA & THE MOTHERS OF INVENTION 「One Size Fits All」

I POOH 「Un Po' Del Nostro Tempo Migliore」

 

LtoR

QUIET SUN 「Mainstream」

10CC 「Original Soundtrack」

PAVLOV'S DOG 「Pampered Menial」

ASH RA TEMPEL 「Inventions For Electric Guitar」

TRACE 「Birds」

PATTI SMITH 「Horses」

JEFF BECK 「Blow By Blow」

 

 何はともあれ「Wish You Were Here」が発表された年。説明はしません。 マイク・オールドフィールドの1stは説明するまでもないから3rdの「Ommadawn」で。次作「Incantations」と並ぶ最高傑作の1つ。「Tubular Bells」同様大曲2曲。夢見れます。 ザッパの最高傑作なんて選べません。ある意味音楽史上もっと偉大な人物でしょう。完璧な作品が多い中「One Size Fits All」は屈指の完璧さ。変態的な次元でサウンドを紡いでるにも関わらずポップなもんにしてしまうんだから恐ろしいとしか言いようが無い。 イタリアの大御所イ・プーは結成が66年。大量の作品を出してますが6th(かな?)に当たる「Un Po' Del Nostro Tempo Migliore」が最も好き。ストリングスと美しいメロディーが好きな方は必聴。

 クワイエット・サンはカンタベリー、ジャズ・ロックが好きなのであれば間違いなく必聴。 10CC好きです。多重録音駆使の名曲「I'm Not In Love」を収録しているだけでなく他の曲も絶品。 パブロフス・ドッグはアメリカのプログレ。ラッシュを髣髴させるハイ・トーンのボーカルが何とも印象的で楽曲もドラマティック。この時代以降ヨーロッパのプログレは衰退していきますがアメリカはこの時期からが本格的ピーク。カンサスを筆頭にボストン、ジャーニー、スターキャッスル、スティックス、イーソス、ニュー・イングランド・・・と続々とブレイクしていきアメリカン・プログレ・ハードなるジャンルを確立。 アシュ・ラ・テンペルはドイツ出身。ギター音で作られた超ミニマル・トランス世界、これ必聴。 トレースはオランダの鍵盤トリオ。EL&Pが好きな方は絶対辿り着くバンドです。1st、2ndが良いです。この「Birds」は2nd。EL&P同様クラシック要素を随所に導入。鍵盤系アルバム屈指の名作。 最初のパンク作品となると結局はパティ・スミスとなるでしょう。この人は駄作、凡作一枚もないです。 ジェフ・ベックの最高傑作は「Blow By Blow」でしょうか。プロデューサーにジョージ・マーティンを起用。インストアルバムだが凄く親しみ易い。次作「Wired」も絶品。

<300 Discs Of The Century:66〜99>

INTRODUCTION

32 Discs of 60's

66〜69

109 Discs of 70's

70〜72  76〜79

54 Discs of 80's

80〜84  85〜89

95 Discs of 90's

90〜94  95〜99

 

10 Discs of Live Album

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