BOREDOMS

ボアダムス

ボアダムスは山塚EYE(EYヨ)を中心に86年に結成。現メンバーはEYE/アイ(Vo,Mix)、YAMAMOTOR/山本精一(G)、HILAH/ヒラ(B)、紅一点のYOSHIMI P-we/ヨシミ(Ds,Vo,Key)、ATR/アタリ(Ds,Per)の5人。個々の課外活動は非常に幅広くアイはハナタラシ、DJ光光光等、山本精一は想い出波止場、羅針盤、ROVO、MOST等など、ヒラはAOA、花電車、ヨシミはOOIOO、ソニック・ユースのキム・ゴードンらとフリー・キトゥン、アタリはユニバーサルエラーズ等多義にわたる。日本が誇れる世界に通用するバンドだ。

POP TATARI

1.Noise Ramones
2.Nice B-O-R-E Guy & Boyoyo Touch
3.Hey Bore Hey
4.Bo Go
5.Bore Now Bore
6.Okinawa Rasta Beef (Mockin' Fuzz2)
7.Which Dooyoo Like?
8.Molecicco
9.Telehorse Uma
10.Hoy
11.Bocabola
12.Heeba
13.Poy (Mockin' Fuzz1)
14.Bod
15.Cheeba
16.Pop Tatari
17.Cory & The Mandara Suicide Pyramid Action Or Gas Satori

92年発表。初のメジャー進出作品。NYアンダーグラウンド・シーンで活躍するプッシー・ガロアとの交流もあったように破壊的サウンドが見事に構築されている。山本精一は爆音ギターで混沌としたノイズを作っているだけでなく結構いろんな音を出している。オルタナ的ハードコアなサウンドやE「Okinawa Rasta Beef」で見せる民族的サウンド等ただただ暴走しているだけではない。結構バリエーション豊か。決してポップではないが聴きやすいと思います。ラストのP「Cory & The Mandara Suicide Pyramid Action Or Gas Satori」なんて言葉で形容出来ない。一度は聴いて欲しい、凄いから。当時はニルヴァーナとのツアーも行っていた。

SUPER ROOTS

1.Pop Kiss
2.Budokan Tape Try (500 Tapes High)
3.Finger Action No. 5
4.Chocolate Out

5.Pitch At Bunch On Itch

6.Machine 3

7.Monster Rex & Sound-A-Roundus

8.Nuts Room

9.Ear? Wig? Web?

10.96 Teenage Bondage

11.Untitled

12.Super Frake 009

13.Untitled

14.Used CD

93年発表。本編のアルバムとは別で実験を続けるスーパー・ルーツ・シリーズの第1弾。へんてこりんで面白い音が揃っており楽曲の完成度といった話は無しとしてそれなりに楽しめます。但しあくまで実験的企画モノ。

WOW2

1.Domsbore

2.Jet Net
3.Rat Soup 
3.Pop Can
5.Rydeen!!
6.Heps
7.VV Rule
8.Domdoms
9.100 Dom
10.Mogo?
11.OK
12.Do
13.On

14.Up

93年発表。NYで録音されたものでジョン・ゾーンがプロデューサーとして関わっている。スタジオライブな感じでガレージ・パンク的な勢いはド迫力。EYEは絶叫。B「Rat Soup」なんかで聴けるトランペットはヨシミが吹いてます。

CHOCOLATE SYNTHESIZER

1.Acid Police
2.Chocolate Synthesizer
3.Synthesizer Guide Book On Fire
4.Shock City
5.Tomato Synthesizer
6.Anarchy In The UKK
7.Mama Brain
8.Action Synthesizer Hero
9.Voredoms
10.B For Boredoms
11.Eeedoms
12.Smoke 7
13.Turn Table Boredoms
14.I'm Not Synthesizer (YPY?)
15.Now Dom Go Synthesizer Way (Why?)

94年発表。音の塊が集約され密度は濃くも勢いはそのままに。今までの集大成的破壊力に満ちた傑作だ。初心者にも薦められると思う。所々でキャプテン・ビーフハートの様なデルタ・ブルース的要素も感じます。この年はビースティ・ボーイズやスマッシング・パンプキンズ達とロラパルーザに出演。翌年アメリカでも発売された本作はカレッジ・チャート(CMJ)で10位を記録し海外での評価も高めた。このアルバムの初回限定2枚目が「SUPER ROOTS 2」らしいが未聴。

SUPER ROOTS 3

1.Untitled
何と1トラック、30分。ひたすら高速ハードコアで突き進む開いた口が塞がらない怒涛の30分だ。ハードコア・トランスをどうやら模索したらしい。こんなこと許されるのは彼らだけでしょう。EYEは最初と最後に叫ぶだけ。しかし、ドラムは疲れないんだろうか?。突然終了し後は無音状態です。刺激が欲しい人、気が狂いたい人はどうぞ。

SUPER ROOTS 5

1.Untitled
95年発表。「SUPER ROOTS 4」はおそらく存在せず。「SUPER ROOTS 3」に続くこれまた圧巻の1トラックで64分を越える。徐々に音圧を上げていく爆音空間。これを聴くのはボアダムス中級者以上か。

SUPER ROOTS 6

1.01

2.0 (×12)

3.6

4.2

5.3

6.9

7.4

8.7

9.8

10.5

11.10

12.11

13.12

14.13

15.14

16.15

17.1

95年発表。音楽スタイルの転換が窺える。ノイズと爆音の塊を中心に進めてきた音はここに来て電子音、エレクトロ機材を多用した空間的サウンドへと変貌を遂げている。実験要素が強くバンドとしての纏まりは感じられない。殆どEYEのソロ作のようだ。実験音楽好きはハマれる好盤。

SUPER GO!!!!! →shine in shine on

1.Super Go!!!!! →shine in shine on

2.Super Punk

98年発表。「SUPER ae」に先駆けて発表されたマキシ・シングル。@「Super Go!!!!!」は17分を超えるスペース組曲的大作。とにかく素晴らしい楽曲だ。「SUPER ROOTS 6」とこの曲で次への音楽性が完全に確立した気がする。A「Super Punk」は全然パンクではなく反響音的響きのアンビエント風味。

SUPER ae

1.Super You

2.Super Are

3.Super Going

4.Super Coming

5.Super Are You

6.Super Shine

7.Super Good

98年発表。耳がツンツンしそうな程処理された爆音@「Super You」。6分過ぎにようやくリズム打ちが入っていく。EYEとヨシミのデュオが聞ける原始的音楽から爆発させるA「Super Are」。EYEの絶叫で締め括りB「Super Going」へ。この曲は「Super Go!!!!!」の進化形で激強力ナンバーだ。ヘッドフォンで聴くと音の洪水に飲み込まれます。民俗的リズムを取り入れたC「Super Coming」。山本精一のギターが冴える軽快でリズミカルなD「Super Are You」。再びの民俗音楽E「Super Shine」。後半は電子反響音に包まれる。ラストF「Super Good」は海へ帰る胎児となるトランシーな作品。電子音とノイズの進化形を民俗リズムを取り入れひたすらの反復で表現。ジャンルの壁を完全に取っ払った大傑作。BCEは10分を超える大作です。尚、購入するなら初回のビニールケースより通常のプラケースで買った方がよろしいかも。保管不便です。

SUPER ROOTS 7

1.7〜(EWE Remix)

2.7→(Boriginal)

3.7+(EYE Remix)

98年発表。@「7〜(EWE Remix)」はぷかぷかと浮遊感のある中にトランステクノ的配合を見せた一風変わったナンバー。立て続け様に入るA「7→(Boriginal)」は豪快なギターとドラミングに電子音を散りばめ勢いがあるナンバーだ。やたらめったら電子音、シンセ音が飛び交い爆音ギターとドラムが入ってくるオープニングからひたすらカッコ良い。約10分後テープの逆回転のようなタメが入り一挙にクライマックスへ。13分を越える辺りで一層のうねりを上げスピードアップ。度迫力の爆音だ。16分辺りで再度タメを作りスローモード。嵐の後の静けさのようで森林浴にも似た静けさと電子音&虫の音で終わる。20分を越える長尺さも感じさせず彼らの音にどっぷり浸れる名曲だ。B「7+(EYE Remix)」は@から多少音の質感を下げた印象。もっと空間的に広がった感じか。ボアダムス初心者にも十分薦められる名品。

SUPER ROOTS 8

1.Jungle Taitei

2.Jungle Taitei (DJ Let's TRY & D.I.Y.-Drum Machine Mix) Remixed by EYE

3.Jungle Taitei (Laughter Robot's Hemp Mix) Remixed by Yann Tomita

99年発表。ジャングル大帝のカヴァーで民族調のリズムが印象的。A「Jungle Taitei (DJ Let's TRY & D.I.Y.-Drum Machine Mix) Remixed by EYE」は低音のドラムビートが利いている。B「Jungle Taitei (Laughter Robot's Hemp Mix) Remixed by Yann Tomita」はギャグとしか思えないイントロでヤン冨田によるリミックス。幾分サイケチック。

VISION △ CREATION △ NEWSUN △

1.Sunsidal Cendencies (Vision Creation Newsun)

2.Moonsidal Cendencies (Moochy Remix)

3.11Aug ’99 Live (Total Eclipse + Grand Cross)/UOREDOMS

 99年発表。同名の傑作フルアルバム「VISION CREATION NEWSUN」に先駆けて発表されたマキシシングル。SUICIDAL TENDENCIESをひねった洒落たタイトルの@「Sunsidal Cendencies」から最高だ。イントロはまるでオヴァル。そっからドカドカとリズミカルに楽曲が進んでいく。「Vision! Creation! Newsun!」のEYEの歌が非常に印象的。A「Moonsidal Cendencies」は@のイントロ部分を発展させたような前衛的なミックスとなっている。B「11Aug ’99 Live (Total Eclipse + Grand Cross)」は24分を越える大作ライブで名義は何故かUOREDOMS。後半のテンションは半端じゃないです。

VISION △ CREATION △ NEWSUN △

1.○

2.☆

3.ハート(表記不能)

4.スパイラル(表記不能)

5.〜

6.◎

7.↑

8.Ω

9.ずっと

99年発表。光りの向こうには何が?的ジャケットがとっても良い。その音も未だ見ぬ新たな領域を想像させる次元に突入している。オープニングからラストまで最高。@「○」は先行のシングル曲「Sunsidal Cendencies (Vision Creation Newsun)」とほぼ同一で終わりが多少違うだけ。このサンバ的リズムに続き宇宙なA「☆」へ。全体的に何処かへ飛んでいってしまいそうな音空間は正にトランス感覚なんだが、スペース・ロックといった軽々しい言葉は通用しないもっと凄い何かをこの作品は感じさせる。音の小宇宙的広がるパノラマは遂に孤高の領域へ踏み込んだようだ。大推薦にして必聴盤の傑作アルバムです。

REBORE VOL.1

1.Untitled
2000年発表のリミックス盤。Vol.1担当はジェームス・ラヴェルのアンクル。ボアダムスの曲を所々摘んで纏め上げたノンストップ、1トラック。無難に上手く纏めてると思います。他にもVOL.2/ケン・イシイ、VOL.3/DJ KRUSH、VOL.0/EYEのリミックスがありますが未聴。

キリが無いボアダムス、その他関連のCD群。いつの間にか増えてましたが他にもいっぱい。以降続々追加予定か?

SEIICHI YAMAMOTO/山本精一(想い出波止場、羅針盤、ROVO、MOST)

EYE/アイ(DJ光光光)、HILAH/ヒラ(花電車、AOA)、YOSHIMI P-we/ヨシミ (OOIOO)

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