NEW ORDER

80年代英国を代表するバンド。前身は言うまでもなくジョイ・ディビジョン。伝説のボーカリスト、イアン・カーティスの自殺後、残されたバーナード・サムナー(Vo,G)、ピーター・フック(B)、スティーブン・モリス(Dr)の3人で「Movement」を発表。次作「Power Corruption & Lies」より紅一点のギリアン・ギルバート(Key,G)を加えニュー・オーダーへ。時代はエレポップ全盛。エレポップの音って今となると安っぽく聴こえるかもしれないが、彼らの音楽は決してチープなものに感じられない。圧倒的なカリスマの不在。演奏テクニックに優れていた者もいない。しかし、彼らは良質のメロディー作りに長けていた。常に時代を先取りできる先見性を持っていた。それらが微妙に異種配合し、後続が真似しようとしても真似出来ない音楽世界を作り上げている。

MOVEMENT

1.Dreams Never End

2.Truth

3.Senses

4.Chosen Time

5.I.C.B.

6.The Him

7.Doubts Even Here

8.Denial

80年5月にイアン・カーティスが自殺。残されたメンバーにより81年に発表された作品。バーニーのボーカルからしてまだメンバーが何をやったら良いのか分からないもどかしさが感じられる。心機一転の再出発とはいかなかったようだ。イアンのいないジョイ・ディビジョン、そんな感じのアルバムです。

POWER CORRUPTION & LIES

1.Age of Consent

2.We All Stand

3.The Villiage

4.5 8 6

5.Your Silent Face

6.Ultraviolence

7.Ecstasy

8.Leave Me Alone

ギリアン加入後の83年発表。メガヒットシングル「Blue Monday」に続いて発表されたアルバム。この作品でいよいよ“らしさ”が開花した。実質の1stと言って良いだろう。デジタルビート、グルーヴに重点を置くことでジョイ・ディビジョンからニュー・オーダーへの転換がなされたことでも重要なアルバムだ。石野卓球もお気に入りC「586」が素晴らしい。

LOW-LIFE

1.Love Vigilantes

2.The Perfect Kiss

3.This Time of Night

4.Sunrise

5.Elegia

6.Sooner Than You Think

7.Sub-culture

8.Face Up

85年発表の代表作。このアルバムによって彼らの音楽性は確立された。バーニーのボーカルにぎこちなさが無くなり、イアン・カーティスの亡霊を完全に消し去った。デジタル・ビートとメロディーを巧みに融合させた名曲A「The Perfect kiss」、F「Sub-culture」を収録。

BROTHERHOOD

1.Paradise

2.Weirdo

3.As It Was When It Was

4.Broken Promise

5.Way of Life

6.Bizarre Love Triangle

7.All Day Long

8.Angel Dust

9.Every Little Counts

10.State Of The Nation

86年発表。バーニーのボーカル、フッキーのベースが前作から更なる成長を見せ、曲にもメリハリがつけられるようになった。ロック色が強くなったデジタル・ビートなアルバムだ。代表曲「Bizarre Love Triangle」収録。個人的にお気に入りの名盤。

SUBSTANCE

[Disc 1]

1.Ceremony

2.Everything's Gone Green

3.Temptation

4.Blue Monday

5.Confusion

6.Thieves Like Us

7.Perfect Kiss

8.Sub-culture

9.Shellshock

10.State of the Nation

11.Bizarre Love Triangle

12.True Faith

[Disc 2]

1.In a Lonely Place

2.Mesh

3.Hurt

4.The Beach

5.Confusion Instrumental

6.Lonesome Tonight

7.Murder

8.The Kiss of Death

9.Dub-vulture

10.Shame of the Nation

11.Bizarre Dub Triangle

12.1963

シングルのAB面を収録した2枚組み。ニュー・オーダーのシングル作品にはアルバム未収録のものが数多い。聴き所はAC「Blue Monday」、AK「True Faith」でしょう。この2曲は誰もが認めるニュー・オーダーの代表曲。「Blue Monday」は83年3月に発表されたアシッド・ハウスの先駆けとなるナンバー。「True Faith」は「Substance」の為に書き下ろされた曲。アルバム発売前にシングルで発表されている。極上のメロディーとビートが織り成すニュー・オーダー最高の楽曲でしょう。他にもアルバムでは聴けない名曲を多数収録。

TECHNIQUE

1.Fine Time

2.All the Way

3.Love Less

4.Round & Round

5.Guilty Partner

6.Run

7.Mr. Disco

8.Vanishing Point

9.Dream Attack

89年発表。最高傑作でしょう。80年代ニュー・オーダーの総決算。録音はイビサ島で行われた。彼らがダンスシーンをリードしていたのはハウス調の曲@「Fine Time」を聴けば明らか。この曲だけは多少アルバムの中で異彩を放っており、ニュー・オーダーの曲の中で最もハウス寄りの曲だ。他全曲極上のナンバー。個人的にはC「Round & Round」、G「Vanishing Point」、H「Dream Attack」が好き。

REPUBLIC

1.Regret

2.World

3.Ruined in a Day

4.Spooky

5.Everyone Everywhere

6.Young Offender

7.Liar

8.Chemical

9.Times Change

10.Special

11.Avalanche

Bonus Track

12.Regret (Sabres Slow 'N' Low)

13.Regret (Sabres Slow 'N' Throb)

93年発表。90年代唯一のオリジナルアルバム。正直期待していなかったが期待を上回る出来だったのは確か。@「Regret」なんかは良い曲だと思う、名曲です。メンバーがそれぞれ別々に活動していた事もあって楽曲に多様性が見られるようになった。但し80年代に見られた一種の“輝き”みたいなものが薄れたのも確か。但し充分合格点をつけられる出来です。ちなみにリアルタイムで聴いたのはこの作品から。

GET READY

1.Crystal

2.60 Miles An Hour

3.Turn My Way

4.Vicious Streak

5.Primitive Motion

6.Slow Jam

7.Rock The Shack

8.Someone Like You

9.Close Range

10.Run Wild

Bonus Track

11.Behind Closed Doors

お待たせさせられました。90年代を1枚のアルバムで乗り切ったニュー・オーダー8年ぶり2001年発表の最新作。何も変わっちゃいません。相変わらずのバーニーのボーカル、分かりやすいメロディ、ギター音、エレビート。彼らの魅力を余すことなく伝えるに十分な作品。エレビートよりギター等の生音が先行している辺り時代を逆手に取っているようで痛快だ。あとはこの作品が彼らの最終作とならないことを祈るだけです。B「Turn My Way」で元スマパンのビリー・コーガンが、F「Rock The Shack」でプライマルのボビーがボーカルで、アンドリュー・イネスがギターで参加。

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