KRAFTWERK

クラフトヴェルク、またの呼び名をクラフトワーク(発電所)。ドイツのデュッセルドルフ発、テクノ音楽のゴッドファーザーだ。元々僕が彼らのことを知ったのはテクノから遡って来た訳でなくプログレ音楽として知った。プログレ=革新すぎて誰もやったことのない音楽、とすればクラフトワークがプログレとしてジャンル付けられているのもうなづける。電子音とビートを融合させら彼らの音響空間は現代音楽に欠かせないものであり、その影響力は計り知れない。

KRAFTWERK

1.Ruckzuck

2.Stratovarius

3.Megaherz

4.Vom Himmel Hoch

フルートとオルガンを多用した反復音。テクノと呼ぶにはまだまだ掛け離れたものがあるが現代のいわゆる音響系につながる音使いを垣間見れる。実験性が高い作品だ。

2

1.Klingklang

2.Atem

3.Storm

4.Spule 4

5.Wellenlange

6.Harmonika

17分に及ぶ代表曲@「Klingklang」を収録した71年発表2nd。ジャケットが色を変えただけのように音作りは前作の延長線上だがドラムマシンを導入したことによりビートという機械らしさが加わった。

RALF AND FLORIAN

1.Elektrisches Rolette

2.Tongebirge

3.Kristallo

4.Heimaklange

5.Tanzmusik

6.Ananas Symphonie

クラフトワークの主要人物はラルフ・ヒュッターとフローリアン・シュナイダーの2人だ。後はメンバーチェンジを繰り返している。ポップな曲作り、ダンス的ノリと反復ビート、ヴォコーダーを通した声等、ラルフとフローリアンの実験的試みはこのアルバムで最終段階に差し掛かったといってよい。その集大成が次作「AUTOBAHN」。

AUTOBAHN

1.Autobahn
2.Kometenmelodie I
3.Kometenmelodie II
4.Mitternacht
5.Morgenspaziergang

74年発表の代表作。何と言ってもレコードのA面を埋め尽くす@「Autobahn」。テクノのお約束、反復の美学。「ファーン、ファーン、ファーン…」と単調な唄の繰り返しがなんともいえない心地よさを呼ぶ。その他の曲は短いながらポップ。このアルバム以降彼らは音としてのアートだけでなくジャケットや存在そのものもアートとしての芸術性に磨きをかけていく。

RADIO-ACTIVITY

1.Geiger Counter
2.Radioactivity
3.Radioland
4.Airwaves
5.Intermission
6.News
7.The Voice Of Energy
8.Antenna
9.Radio Stars
10.Uranium
11.Transistor
12.Ohm Sweet Ohm

75年発表。前作、次作と代表作に挟まれてるため影が薄い5th。収録曲全12曲は彼らのアルバムで最も多い。ポップな小曲がズラリと並ぶ。A「Radioactivity」が91年にリミックスされてヒット。

TRANS−EUROPE EXPRESS

1.Europe Endless
2.The Hall Of Mirrors
3.Showroom Dummies
4.Trans-Europe Express
5.Metal On Metal
6.Franz Schubert
7.Endless Endless

77年発表。僕が始めて購入したクラフトワークのアルバムがコレ。別に特に意味は無くなんとなくコレを買ったのです。音は至ってシンプルなんだか今聴いても全く古さを感じさせない。必要最小限の音で作られた洗練された楽曲。欧州横断鉄道という乗り物をテーマにしてるため「アウトバーン」の延長線上の作品として受け止められるかもしれないが、コンセプトは別として音は前作の延長線にある。次作と共にジャケもナイスな名盤です。

THE MAN MACHINE

1.The Robots
2.Spacelab
3.Metropolis
4.The Model
5.Neon Lights
6.The Man-Machine

78年発表の7th。それにつけてもこのジャケット。メンバーの衣装、髪型を含めてロシアン風の作りはインパクトありすぎ。音は近未来ロボット世界。このアルバムが後のエレポップの完全な形付けをした。計算された無機質さ。時代の最先端を突き進んだ未来志向の音。クラフトワーク未体験の方はこのアルバムから手をつけてみては?

COMPUTER WORLD

1.Computer World
2.Pocket Calculator
3.Numbers
4.Computerworld..2
5.Computer Love
6.Home Computer
7.It's More Fun To Compute

前作から3年、81年発表の8th。この強烈なビート感はまさしく現代に通ずるテクノ。発売当初は批判もあったようだが、今となってはこのアルバムが残した功績はあまりに大きい。ダンスミュージックとしてのビートはまさしくこのアルバムによって確立された。B「Numbers」はエイフェックス・ツインをはじめ数多くのDJに愛されてることであまりに有名。

ELECTRIC CAFE

1.Boing Boom Tschak
2.Techno Pop
3.Musique Non Stop
4.Telephone
5.Sex Object
6.Electric Cafe

80年代は前作とこのアルバムの2枚だけ。86年発表。当初は83年に発表されるはずであったが機材の急速な進歩によりその発表は86年まで見送られた。僕にとってこのアルバムは嫌いではないのだが聴く機会は少ない。電子音に慣れすぎたのかな?。このアルバムが発売された時僕はまだ小学生だし、クラフトワークの作品は全て90年代以降聴いたのだがこのアルバムより以前の作品のほうが新鮮味を感じる。このアルバムから既に15年。シングルこそ発売されどオリジナルアルバムの発売は未だされてない。

THE MIX

1.The Robots
2.Computerlove
3.Pocket Calculator
4.Dentaku
5.Autobahn
6.Radioactivity
7.Trans Europe Express
8.Abzug
9.Metal On Metal
10.Homecomputer
11.Music Non Stop

90年代有一のアルバムだが全て過去の曲のリメイクを収録。この作品は結構好きです。91年発表だが同時代のテクノと比べるとその音作りはかなり斬新。音はハウス寄りの音。ただの焼き直しの作品だけでは語れない。

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