72年発表、カーン唯一のアルバム。カーンはゴング、システム7のスティーヴ・ヒレッジ、ニック・グリーンウッド、エリック・ピーチェイ、ゲストとしてエッグのデイヴ・スチュワートにより結成された。この「SPACE SHANTY」は目立たない作品ながらカンタベリーシーンを代表する名品であり展開の妙が面白いです。①「Space
Shanty」はオルガンの一撃と共にロックを基調としたギターからブルーズ風の演奏へと展開。オルガンとギターを巧みに絡ませながらテンポ良く進んでいく中盤。そしてお得意のディレイ効果を使用したギター音。再びオルガンが頭角を表しボーカルパートへと非常に良く出来たアルバムタイトルナンバー。②「Stranded」はアコースティックイントロから幕を明けピアノを効果的に使用しているドリーミーなナンバー。③「Mixed
Up Man Of The Mountains」はロック風からジャズスタイルへと展開を変えていく。④「Driving
To Amsterdam」はジャジーなギターから非常に軽快なテンポでサウンドを展開。オルガンによる展開の変化も素晴らしく絶妙の変拍子といったところ。⑤「Stargazers」はサイケであり速い展開の楽曲。終曲⑥「Hollow
Stone」はオルガンの調が美しい壮大なバラードナンバー。
