LED ZEPPELIN

5th〜9th

HOUSES OF THE HOLY

73年発表。前作でゆるぎない王者の地位についたツェッペリンが幾分肩の力を抜いて作ったアルバム。@「The song remains the same」は元々インスト曲だったがプラントが歌詞をつけライブでも頻繁に披露されるようになる。続くA「The rain song」、B「Over the hills and far away」もライブで御馴染み。G「The ocean」のリフは最高!。C「The crunge」、D「Dancing days」も同様にツェッペリンの中期以降を特徴付ける金属的な音の先駆けとして重要な曲だ。

PHYSICAL GRAFFITI

75年発表。2枚組みだが2枚目は大半が3rdから前作までの余り曲。1枚目だけで言えば彼らの最高傑作といっても良いと思う。D「Trampled under foot」はライブの定番。カッコ良いです。E「Kashmir」は中期ツェッペリンの名曲。とにかくペイジのギターワークが冴えに冴えている。どの曲も圧倒的な存在感があり、その点からもこの頃の彼らが最も油の乗ってた時期だろう。

PRESENCE

76年発表。全ての作品が名作のツェッペリンだが個人的にはこのアルバムが最高傑作。キーボードやアコギを排除したひたすらメタリックなサウンドを体感できる。プラントはレコーディング前事故に遭い車椅子に座ったままレコーディングに参加。アルバムは大作でありツェッペリン最高曲の@「Achilles last stand」で幕を開ける。金属的なギターがあまりに印象的だが、忘れてならないのがリズム隊の存在。ビートルズ同様ツェッペリンが凄いのは脇役(?)を脇役として語れないことだ。ロバート・プラント、ジミー・ペイジが注目されるばかりにボンゾとジョーンズが比較的目立たない(ビートルズのジョン&ポールとジョージ&リンゴの関係にそっくり)。だがボンゾ、ジョーンズが織り成す強靭なリズムがあってこそペイジのギターが光るのだ。この一体化したサウンドの塊、凄い。

IN THROUGH THE OUT DOOR

79年発表。前作から一転。キーボードを多用した味わい深いサウンドだ。ジョーンズ主導で作られた。彼らを批判したメディアを常に力でねじ伏せてきた彼らだったが空前のパンクブームを前にはさすがに保守的な面を見せた。しかしそれがうまい具合に作品に風味を加えており素晴らしい作品に仕上がっているのは流石だ。ラテンっぽく味付けされたB「Fool in the rain」、ロカビリー調のC「Hot dog」、E「All my love」の美しさ等、ジョーンズの才能を随所に確認できる。

CODA

82年に発表されたこのアルバムは彼らの解散後の作品、未発表曲集。但しあまりに素晴らしい内容から彼らの最終アルバムとしてみなされている。80年9月25日ボンゾことジョン・ボーナムが過度の飲酒が原因で嘔吐物による窒息死をとげる。当然のごとくサウンドの要を失ったツェッペリンは同年12月4日解散。ちなみに12月8日にはジョン・レノンが射殺されている。70年代の幕開けに消滅したビートルズ、80年代の幕開けに消滅したレッド・ツェッペリン。ジョンの死、ボンゾの死。再結成を待望されても往年のメンバーでは2度とお目にかかれない両バンドには何か運命的なものを感じさせられるし、偉大なバンドと呼ぶに相応しい。

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