Teenage Fanclub

Teenage Fanclub

TEENAGE FANCLUB 1991

スコットランドはグラスゴー発、ティーンエイジ・ファンクラブの母体はノーマン・ブレイク（Vo、G）とレイモンド・マッギンレイ（G）を中心に結成されたザ･ボーイズ・ヘアドレッサーとうバンド。89年にティーンエイジ・ファンクラブとバンド名を変える。ノーマンは以前同じグラスゴーのギターポップバンド、BMXバンディッツにも在籍していたことがある。90年にジェラルド・ラブ（B）とブレンダン・オハレ（Ds）が加入し「A CATHOLIC EDUCATION」を発表。初期のギター音はダイナソーJrに対する英国の回答などと比較されたり、マンチェに対するグラスゴーの回答とかとも言われた。95年、ドラムがブレンダンからポール･クインへ交代するが2000年に彼はバンドを去っている。ノーマン、レイモンド、ジェラルドは何れも優れたソングライターで3人が曲を書けるというのは非常に強みだ。

CATHORIC EDUCATION

1.Heavy Metal
2.Everything Flows
3.Catholic Education
4.Too Involved
5.Don't Need A Drum
6.Critical Mass
7.Heavy Metal II
8.Catholic Education 2
9.Eternal Light
10.Every Picture I Paint
11.Everybody's Fool

90年発表。初期の彼らの魅力は間違いなくギター音と印象的なメロディーラインでこの1stから既にその音楽性は確立されている。名曲②「Everything Flows」収録。

BANDWAGONESQUE

1.The Concept
2.Satan
3.December
4.What You Do To Me
5.I Don't Know
6.Star Sign
7.Metal Baby
8.Pet Rock
9.Sidewinder
10.Alcholiday
11.Guiding Star
12.Is This Music?

92年発表。彼らのエネルギーがダイレクトに伝わる傑作です。唸りを上げるノイジーギターと耳に残る極上メロディー。おまけにストリングスを入れたちょっとしたアレンジも抜群。後半に長いソロを聴かせるノーマン作①「The Concept」から絶品。ジェラルド③「December」、ノーマン④「What You Do To Me」、レイモンド⑤「I Don't Know」と続く流れも良い。⑥「Star Sign」はジェラルドのナンバーで先行シングル。軽快なメロディアスナンバー。美しく繊細な⑪「Guiding Star」。②「Satan」とラスト⑫「Is This Music?」はインスト。勿論全編捨て曲無し。未だに新鮮さを感じさせてくれるこの作品は彼らの一つの頂点。ダイナソーJr.でも名を馳せたドン・フレミングがプロデューサーで参加している。

THIRTEEN

1.Hang On
2.The Cabbage
3.Radio
4.Norman 3
5.Song To The Cynic
6.120 Mins
7.Escher
8.Commercial Alternative
9.Fear Of Flying
10.Tears Are Cool
11.Ret Liv Dead
12.Get Funky
13.Gene Clark

Bonus Track
14.Genius Envy
15.Don's Gone Columbia
16.Chords Of Fame
17.Weird Horses
18.Golden Glades
19.Older Guys

93年発表。重いギターリフから甘美なメロディーへ。ストリングスも大胆に導入した①「Hang On」から始まる序盤の充実した楽曲群は完璧。⑫「Get Funky」はレイモンドのナンバーでメンバー全員が曲を書いていることも見逃せない。ギターの荒さが抜けやや洗練されまろやかになった印象を受ける。

GRAND PRIX

1.About You
2.Sparky's Dream
3.Mellow Doubt
4.Don't Look Back
5.Verisimilitude
6.Neil Jung
7.Tears
8.Discolite
9.Say No
10.Going Places
11.I'll Make It Clear
12.I Gotta Know
13.Hardcore / Ballad

95年発表。ドラムをブレンダンからポール・クインへ交代。掲載ジャケは生サイン入り。来日時に偶然ノーマン、ジェラルド、レイモンド、ポールからそれぞれサインもらってしまいました。とにかく密度が濃い。名曲揃いの4thで2ndと甲乙付け難い（個人的に衝撃度で2nd）。ニール･ヤングを文字った⑥「Neil Jung」なんか絶品です。手を出すなら先ずはこれか。文句なしの傑作。

SONGS FROM NORTHERN BRITAIN

1.Start Again
2.Ain't That Enough
3.Can't Feel My Soul
4.I Don't Want Control Of You
5.Planets
6.It's A Bad World
7.Take The Long Way Round
8.Winter
9.I Don't Care
10.Mount Everest
11.Your Love Is The Place Where I Come From
12.Speed Of Light

97年発表。分厚いハーモニーと美しいメロディーが印象的な5th。持ち味のギター音は影を潜め唄が完全に前面へ押し出された。ノーマン、レイモンド、ジェラルドが4曲ずつ提供しており何れも良質なナンバーで見事にアルバム内で整合が取れた好盤。

HOWDY！

1.I Need Direction
2.I Can't Find My Way Home
3.Accidental Life
4.Near You
5.Happiness
6.Dumb Dumb Dumb
7.The Town And The City
8.The Sun Shines From You
9.Straight & Narrow
10.Cul De Sac
11.My Uptight Life
12.If I Never See You Again

2000年発表6th。結成10年を経ても不変のメロディーは健在で相変わらずの良作を提供してくれてます。おまけにアルバム毎に着実な成長を遂げておりそこがまた好感を呼ぶ。基本的スタンスは前作を踏襲しており、コーラスワークを重視した音作り。初期の路線も良いがこちらの路線も良い。彼らは抜群の安定感を兼ね備えている。