SURGEON

COMMUNICATIONS

1.Syllable

2.Cable

3.Wire

4.Wave

5.Particle

6.Optic

7.Atol

8.Reptile Mess

96年発表の1st。イギリス人、アンソニー・チャイルドによるユニット、サージョン。ジェフ・ミルズや田中フミヤなんか彼の曲をDJで頻繁に回します。とにかくミニマル。ミニマル・トランスの快感といったら彼が最も適任。@「Syllable」から単純に聴き流すと退屈に感じるかもしれないのだがその作りはかなり巧妙。3分、5分、7分過ぎのラストでやや大きめの音の変化があるがリズムは一定。しかし執拗な反復の中に音のズレ、集合、離散といった計算が見事行き届いてていつの間にかトランス状態。いやほんと、よ〜く聴いてみてください。いろんな発見があると思います。拍数の取り方とかかなり高次元。これほど単調で無機質な音をここまで聴かせる人はあまりいないはず。聴けば聴くほど快感で素晴らしい。ちなみにジャケ相違有り。

BASICTONALVOCABULARY

1.(Intro)
2.First
3.Krautrock
4.Movement
5.9 Hours Into The Future
6.Depart
7.Rotunda
8.Waiting
9.Scorn
10.Return
97年作の2nd。気持ち良いリズム感のA「First」、B「Krautrock」から怒涛のミニマル節。E「Depart」でディープなミニマルをはさみながらF「Rotunda」で快速に展開。G「Waiting」で優しく間をおきH「Scorn」、I「Return」と再び癖になりそうなフロア仕様ミニマル尽くし。余計な音がいっさい無い、これぞミニマル決定盤的傑作です。

BALANCE

1.Preview

2.Golden

3.Circles

4.The Heath

5.Pnuma

6.Set One

7.Set Two

8.Box

9.Dialogue

10.Dinah's Dream

98年発表。かなりバラエティーに富んだ作品でアンビエント寄りの曲も収録されている。エイフェックス・ツインを髣髴させるような楽曲も。A「Golden」なんか特に。B「Circles」は完全反復ミニマル。C「The Heath」〜F「Set Two」多少変化をつけたミニマル。G「Box」が一番アッパーなミニマルテクノ。H「Dialogue」は実験音楽っぽい。I「Dinah's Dream」はアンビエントです。どの曲も質が高い。

FORCE+FORM

1.Remnants Of What Once Was
  The Hollow Men
  Ice
2.Black Jackal Throwbacks
  Part1
  Part2
  Part3
3.Returning To The Purity Of Current
  Part1
  Part2
4.At The Heart Of It All
  Part1
  Part2

サージョンの4th。全4曲で何れも10分前後と大作でプログレッシヴなミニマル組曲的作り。@「Remnants Of What Once Was」から凄いです。彼の音はミニマルテクノなんで無論無機質なんですが跳ねつけるアタックと太いグルーヴ感がどかどかと押し寄せ不思議と聴き入ってしまう魅力が有る。A「Black Jackal Throwbacks」は重く太くダークに。金属片の音も。B「Returning To The Purity Of Current」はフロア仕様。音数を巧みに変えながら変化させていきます。圧巻。ラストは電話のコール等を使用したコラージュ。流れが巧みなC「At The Heart Of It All」と全曲良い。それにしても彼の作品って外れありません。

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