QURULI

くるり

くるりは96年に大学のサークルで知り合った岸田繁(Vo,G)、佐藤政史(B)、森信行(Ds)により結成。2001年に同じく大学時代の仲間である木村達身(G)を加え4人編成へ。岸田はかなりの音楽マニア。プログレもすこぶる詳しいようだ。数少ない信頼できる日本のバンドの1つだと思います。

ファンデリア

1.Interlude

2.モノノケ姫

3.Old-fashioned

4.続きのない夢の中

5.雨

6.Supper

7.坂道

8.Yes mom I'm so lonely

98年発表のインディーズ盤。生々しい楽曲ばかり。A「モノノケ姫」は爆音ギターと絶叫のファズ・ボーカルが快感の名曲。「街」への原点だろう。ヒップ・ホップなG「Yes mom I'm so lonely」なんかは「TEAM ROCK」への布石となる様な展開を見せ、彼らの原点を十分感じさせる力作だ。

さよならストレンジャー

1.ランチ

2.虹

3.オールドタイマー

4.さよならストレンジャー

5.ハワイ・サーティーン

6.東京〜アルバムミックス

7.トランスファー

8.葡萄園

9.7月の夜

10.りんご飴

11.傘

12.ブルース

98年発表。とにかくギターなアルバム。「続きのない夢の中」を発展させたような名曲E「東京」を収録。バラードなタイトル曲C「さよならストレンジャー」もさらりと聴かせてくれる。効果音や音の広がりの手腕を身につけたD「ハワイ・サーティーン」も良い。ギター中心の作りながらテープ処理を加えたG「葡萄園」なんかもあり後への成長は既に始まってた。続くH「7月の夜」はアレンジが光る。アコースティック・ナンバーのI「りんご飴」も良いです。傑作アルバム。Thanks Toの欄にはジム・オルーク他、ハイ・ラマズエリオット・スミスの名も。

図鑑

1.イントロ

2.マーチ

3.青い空<アルバムMIX>

4.ミレニアム

5.惑星づくり

6.窓

7.チアノーゼ

8.ピアノガール

9.ABULA

10.屏風浦

11.街

12.ロシアのルーレット

13.ホームラン

14.ガロン<ガロ〜ンMIX>

15.宿はなし

99年発表。ジム・オルークをプロデュースに起用した2nd。前作をさよならするかの様な@「イントロ」後のA「マーチ」から音が非常にダイナミック。個人的にC「ミレニアム」が凄く好きです。B「青い空」やJ「街」のような決定的な名曲も収録。やわらかい電子音を使ったD「惑星づくり」は非常に滑らかで気持ち良いオルークらしい曲。ギミック処理されたK「ロシアのルーレット」が光る。軽々とギターロックな音から飛び越えた傑作だ。

TEAM ROCK

1.TEAM ROCK

2.ワンダーフォーゲル

3.LV30

4.愛なき世界

5.C'mon C'mon

6.カレーの歌

7.永遠

8.トレイン・ロック・フェスティバル

9.ばらの花

10.迷惑ゲーム

11.リバー

2001年発表3rd。電子音化が進みダンスミュージックへの傾倒も。ひねったヒップホップ調の@「TEAM ROCK」からシングルカットされたピコピコ電子音と気持ちよく軽快なA「ワンダーフォーゲル」、以降の布石ともなるテクノなリズム打ちD「C'mon C'mon」。きらりと光る名曲E「カレーの歌」等聴き所に暇が無い。シングルカットされたA、H「ばらの花」、J「リバー」はどれも名曲だが特にHが光る。彼らの最高の楽曲の1つでしょう。音を頻欲に取り込もうとする意欲が窺える傑作。

THE WORLD IS MINE

1.GUILTY

2.静かの海

3.GO BACK TO CHINA

4.WORLD'S END SUPERNOVA -Mix “Matuli”-

5.BUTTERSAND / PIANORGAN

6.アマデウス

7.ARMY

8.MIND THE GAP

9.水中モーター

10.男の子と女の子

11.THANK YOU MY GIRL

12.砂の星

13.PEARL RIVER

2002年発表4th。@「GUILTY」の美しいアコースティック・サウンドから爆発して美しいコーラス。ミニマル的空間のA「静かの海」。ギターナンバーのB「GO BACK TO CHINA」と音の遊びは見事にバランスが取れている。先行シングルの名曲C「WORLD'S END SUPERNOVA」に続きテクノなD「BUTTERSAND / PIANORGAN」へ流れる辺りは完全に電子音化。スラヴ系民俗音とテクノリズムを融合させたG「MIND THE GAP」が面白い。印象的なギター・フレーズとウィスパー・ヴォイスなH「水中モーター」・・・。常に進化を続けてきたように予想通りのエレクトロな趣を見せるも決して安易に向かったものではない。更なる成長を遂げた傑作であり、未だ成長過程である底無しのエネルギーを感じた。

 

TOP   INDEX

inserted by FC2 system