MASSIVE ATTACK

BLUE LINES

1.Safe From Harm

2.One Love

3.Blue Lines

4.Be Thankful For What You've Got

5.Five Man Army

6.Unfinished Sympathy

7.Daydreaming

8.Lately

9.Hymn Of The Big Wheel

91年発表。マッシヴ・アタックは元ワイルド・バンチ{ワイルド・バンチは80年代初頭から活動し、トリッキーやネリー・フーパー(ビョークの1st、2ndをプロデュース)らも関わっていたDJ、サウンドシステムチーム}のメンバーにより結成されたブリストル出身3人組。メンバーは3D(Vo)、ダディG(Key)、マッシュルーム(Key)。ダブやヒップホップを巧みに昇華して打ち出した独自の音世界はトリップ・ホップなる言葉を生み出す。この作品は彼らの魅力を余すことなく伝えた傑作。非人間的な硬直したリズム。この冷たいリズムにソウルやヒップホップ等のエッセンスを取り込んだ華麗なサウンドは何度聴いても惚れ惚れさせられます。90年代を代表する名盤。

PROTECTION

1.Protection

2.Karmacoma

3.Three

4.Weather Storm

5.Spying Glass

6.Better Things

7.Eurochild

8.Sly

9.Heat Miser

10.Light My Fire (Live)

94年発表。前作以上にピアノや電子音を効果的に使用して描いた美しく壮大な幻想音楽世界。内向的な作品の影響か前作ほどの評価を受けなかったが、個人的には前作と比べてもまったく引けを取っているとは思わない。空間的演出の上手さとゲストヴォーカル陣の声に思わず聴き入ってしまう。トリッキーも参加。彼らの静的感覚・美の部分が最も顕著に現れたアルバムだ。I「Light My Fire」はドアーズのカバー。前作同様マストアイテム。因みにこのアルバムのダブ・ミックスアルバムが95年に「NO PROTECTION」という形でリリースされている。ミックスを担当したのはレゲエ・ダブ界の大御所マッド・プロフェッサー。このアルバムがお気に召した方はこちらもオススメ。

MEZZANINE

1.Angel

2.Risingson

3.Tear drop

4.Inertia Creeps

5.Exchange

6.Dissolved Girl

7.Man Next Door

8.Black Milk

9.Mezzanine

10.Group Four

11.(Exchange)

98年発表の3rd。バンドとしてのアンサンブルを重視した作りでギターも積極的に取り入れており音のダイナミズムが増した。音の厚み。効果的な音の配置。無国籍な様式美。適度の緊張感と不思議な解放感に浸れるこのアルバムは彼らの真骨頂を打ち出す意欲作と言ってよいだろう。マッシュルームはこのアルバム後脱退。

100TH WINDOW

1.Future Proof
2.Waht Your Soul Sings
3.Everywhen
4.Special Cases
5.Butterfly Caught
6.A Player For England
7.Small Time Shot Away
8.Name Taken
9.Antister

前作から約5年、2人編成となったマッシヴ・アタック2003年発表の4thアルバム。今作は3Dが殆どの作業を行っておりダディGはゲスト程度の活躍しかしていない。ゲスト・ヴォーカルにはシネイド・オコナーACE、お馴染みホレス・アンディーBGを起用している。適度な温もりがあった前作と比べると冷徹にプログラミングされデジタル化の進んだ響きが背後に迫る。どこかに突き放した感触がありつつもヴォーカルの温もりによって奇妙な調和美が生み出されているのは流石マッシヴ・アタックの音といったところ。淡白で無表情ながら孤高の凄みをがあるのは質の高い作品である証拠。

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