FEAR FACTORY

フィア・ファクトリーはバートン・C・ベル(Vo)、アンドリュー・シーヴス(B)、レイモンド・ヘレーラ(Dr)の3人により90年にLAで結成され、直ぐにディーノ・カザレス(G)が加わり4人編成となる。インダストリアル・メタル・シーンをリードし、後続に多大な影響を与え続けたが2002年解散。

SOUL OF A NEW MACHINE

1.Martyr
2.Leechmaster
3.Scapegoat
4.Crisis
5.Crash Test
6.Flesh Hold
7.Lifeblind
8.Scumgrief
9.Natividad
10.Big God/Raped Souls
11.Arise Above Oppression
12.Self Immolation
13.Suffer Age
14.W.O.E.
15.Desecrate
16.Escape Confusion
17.Manipulation

92年作。彼らの音は一般にデスメタルとインダストリアルの融合とか表現されてますが、単なるデスメタルと違うのはバートン・C・ベルのボーカルに特徴があることで特有のダミ声と同時に一転して美しく厚いメロディーラインを奏でること。そしてテクノ的ダンスビートも時折融合させながら独自の世界観を作り上げました。この手の音楽を聴かない方には受け付け難いと思いますがミニストリー、NIN、マリリン・マンソンなんかが好きで更に攻撃性を求める方は必聴。オープニング@「Martyr」はかなり良い。一応本作が1stとされてますがこれ以前のお蔵入りになっていた音源が「CONCRETE」で聴けるようになりました。こちらの作品も良いです。

DEMANUFACTURE

1.Demanufacture
2.Self Bias Resistor
3.Zero Signal
4.Replica
5.New Breed
6.Dog Day Sunrise
7.Body Hammer
8.Flashpoint
9.H-K (Hunter-Killer)

10.Pisschrist
11.A Therapy For Pain
12.Your Mistake - (bonus track)
13.Resistancia! - (bonus track)
14.New Breed - (Revolutionary Designed mix, bonus track)
15.Replica - (Electric Sheep mix, bonus track)

95年作。フィア・ファクトリーの最高傑作にして90年代へヴィー音楽の金字塔。デジタルスラッシュ脳天直撃の@「Demanufacture」、D「New Breed」を収録。彼らの最高の楽曲といえる強烈な名曲@はザックリ切り込むギターと正確にマシーンビートを刻むドラムがスリリングでシンセやボーカルのパフォーマンスも圧巻。バートン・C・ベルの声使い分けが存分に発揮されたA「Self Bias Resistor」。そしてスピード感とアグレッシヴさで畳み掛けるDは元々プロディジー等のアーティストに興味を持っていた彼らがテクノ的アプローチを試みたナンバーでMにもボーナストラックとしてリミックス曲が収録されている。他にも必殺ナンバー続出でこの作品にはかなりお世話になりましたし今でも偶に聴きます。

oBSΩLEte

1.Shock

2.Edgecrusher

3.Smasher/Devourer

4.Secruitron (Police State 2000)

5.Descent

6.High-Tech Hate

7.Freedom Or Fire

8.Obsolete

9.Resurrection

10.Timelessness

11.0-0 (Where Evil Dwells) - (bonus track)

12.Soulwound - (bonus track)

98年作。スピード感のある楽曲は無くなり、かなりアタックが強い曲が目立つ。スピード感が無くなったといってもアグレッシヴに畳み掛ける攻撃性は抜群で序盤からエッジの利いたサウンドが聴ける。多少肉を削ぎ落とし、個々の楽曲が洗練された分、コンセプト・アルバムとしてアルバム全体像をはっきりとさせストーリーの上手さも相まって近未来サイバーパンク要素を堪能できる作品だ。SEも効果的に使用されており特にアルバムのクライマックスを迎えるH「Resurrection」やI「Timelessness」の流れと音の質感は見事。

DIGIMORTAL

1.What Will Become?
2.Damaged
3.Digimortal
4.No One
5.Linchpin
6.Invisible Wounds (Dark Bodies)
7.Acres Of Skin
8.Back The F*** Up
9.Byte Block
10.Hurt Conveyor
11.Never End, (Memory Imprints)
12.Dead Man Walking - (bonus track)
13.Strain Vs. Resistance - (bonus track)
14.Repentance - (bonus track)
15.Full Metal Contact - (bonus track)

2001年発表の最終作。前作同様コンセプトアルバム。楽曲はかなりシンプル且つストレートになったが効果的にSEを配置しながら一気に聴かせる辺り前作同様クオリティーは高い。惜しむべくは完成度が高いながら彼らの全作品中最もインパクトに欠ける作品になってしまった点か。ここぞの一撃というか目新しさを感じる事が出来ないかもしれない。いろいろやってみようという意欲は窺えますが…。それでもレイモンド・ヘレーラの正確無比なバスドラは凄いし解散は惜しまれる。ヒップ・ホップ調のG「Back The F*** Up」にサイプレス・ヒルのB・リアルが参加。
 

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