54 Discs of 80's(80〜85)

 80年代弱いです。好きなアルバムを選んでも80年代からはそれほど出てきません。所有CDを見ても70年代、90年代と比べると圧倒的に少ない。それでも1000枚以上あったりして、他の人から見れば十分多いのかもしれませんが・・・。僕が個々のアーティストで音楽を実体験したのが80年代暮れ。中学入って間もなくの88年以降。U2やボン・ジョビ、その他ハードロック系を聴き漁ってました。で、80年代って何があったのかなと振り返り、とりあえず所有CDで見繕った結果が下記の54枚。まだまだ僕の知らない名盤がいっぱいあることと思います。新しいアイテムが増えていったら随時手を加えたいのですが、70年代掘り起こしの終わり無きブラックホールに迷い込んでしまった今、80年代に手をつけるのは何時になることやら・・・。

80

MUST!

LtoR

PETER GABRIEL 「V」

TALKING HEADS 「Remain In Light」

BLACK SABBATH 「Heaven And Hell」

 

L to R

JOY DIVISION 「Closer」

BAUHAUS 「In The Flat Field」

BUGGLES 「The Age Of Plastic」

THE ENID 「Six Pieces」

NEW ENGLAND 「Explorer Suite」

CAPTAIN BEEFHEART & THE MAGIC BAND 「Doc At The Radar Station」

AC/DC 「Back In Black」

 

 ピーター・ガブリエルの3rdは80年代を代表する傑作だけでなく時代を超えた名盤中の名盤。プロデューサーのスティーヴ・リリーホワイトが作り上げた強力なリズム感覚、ポール・ウェラー、ケイト・ブッシュ、ロバート・フリップ、旧友のフィル・コリンズ等強力なゲストを迎えた鉄壁にして完璧なる作品。80年代最強盤かも。 ブラック・サバスの「Heaven And Hell」、ボーカルはオジー・オズボーンからレインボーを脱退したロニー・ジェームス・デュオへ交代。しかし、オジー在籍時を含んでもこの作品が一番好きかもしれない。全てのロックファンに聴いて欲しい名盤中の名盤。

 

 イアン・カーティス自殺後にリリースされたジョイ・ディビジョンの最終作「Closer」は絶望的でありながらポスト・パンクの行く末、現代オルタナ・シーンに多大な影響を与えた。1stよりも個人的にはこっち。 バウハウスの1st。PILとはまた似て非なる反逆ノイズで80年代を切り開いた名盤。 ジェフリー・ダウンズ&トレヴァー・ホーンによるバグルス。「The Age Of Plastic」には誰もが知ってる80年代を代表する名曲「ラジオ・スターの悲劇」を収録。 ルネッサンスと並ぶクラシカル・ロックの最高峰エニド。4thの「Six Pieces」はあまり評価が高くないのですが個人的にはこれがベストです。 ニュー・イングランドは3枚の作品を発表。どれも名作で選ぶのは難しいですが2ndの「Explorer Suite」は特に最高。泣きメロ抜群、アメリカン・プログレ・ハードの極上盤。 デルタ・ブルース、アヴァンギャルド・ジャズの変人、今は画家となってしまったキャプテン・ビーフハートが後期に残した大傑作が「Doc At The Radar Station」。鍛え抜かれた必殺アンサンブルは鳥肌モノ。ジョンスペ好きに聴いて欲しい。 ボン・スコットを亡くし、後任にブライアン・ジョンソンを迎えて作成されたAC/DCの最高傑作。1.500万枚超というメガトン級セールス、カート・コバーン曰く「完璧な作品」、その他ロック系アーティストに与えた影響多数、ベックも敬愛する彼らは変化を必要としない稀有なアーティスト。好きなアルバム多いですがやはり「Back In Black」でしょう。ロックの基本はリフ。その全てがこの作品に内包されている。

81

MUST!

L to R

KING CRIMSON 「Discipline」

PUBLIC IMAGE LTD. 「Flowers Of Romance」

FRANK ZAPPA 「You Are What You Is」

 

LtoR

PRAYING MANTIS 「Time Tells No Lies」

THE ROLLING STONES 「Tatoo You」

KRAFTWERK 「Computer World」

RUSH 「Moving Pictures」

 

 クリムゾンの「Discipline」は間違いなく傑作です。初期作とは全くの別物として十分楽しめる。 P.I..L.の最高到達点は「Flowers Of Romance」にあると思います。以降のポップ化も別に悪くはありませんがこの強靭なリズム。ピストルズ時の熱は全く無く、冷たく不協和が生み出す混沌と破壊。聴いときましょう。 ザッパの80年代といったら何でしょうかね。僕はこの「You Are What You Is」が一番好きです。ザッパ流社会批判は笑いでメタ切り。その目論見はこの作品で極まっている。そして凄くポップ。圧巻です。

 

 プレイング・マンティスの「Time Tells No Lies」はNWOBHMを代表する名盤。 ストーンズの80年代の一枚は「Tatoo You」でしょう。今までのボツテイクとは思えない充実ナンバー。 クラフトワークの「Computer World」は今でこそ聴いて欲しい。完璧にテクノしてます。 カナダの技巧派プログレ、ラッシュ。「Moving Pictures」は技術とテクを最大限に引き出した傑作です。それにしても二ール・パートのドラミングは何時聴いても変態的テクで凄い。三半規管が人間じゃないです。

82

MUST

ROXY MUSIC 「Avalon」

 

LtoR

THE ALAN PARSONS PROJECT 「Eye In The Sky」

ASIA 「Asia」

DEPECHE MODE 「A BROKEN FRAME」

 

 ロキシー・ミュージック後期の大傑作。先ずはどれから聴くべきかとなると非常に悩みますが間違いなく聴いとかなければならない筈。構築美とか世界観が圧倒的。彼らの作品は全部聴くべきだ。

 

 ピンク・フロイドの「狂気」でエンジニアとして注目を浴びたアラン・パーソンズ。自ら率いたバンドは物凄いポップですが出来の高さに死角無し。 プログレファンには受けの悪いエイジアですがこれだけ楽曲が充実していれば文句を言うのもバカバカしい。ドラマティックさを増した次作「Alpha」も合わせて必聴盤。 デペッシュ・モードの代表作となると他にもあると思いますが後続への影響を含め本領を発揮し始めたこの2ndである「A Broken Frame」は非常に素晴らしい。楽曲も充実してます。

83

MUST!

LtoR

POLICE 「Synchronicity」

NEW ORDER 「Power Corruption & Lies」

 

L to R

GENESIS 「Genesis」

ECHO AND THE BUNNYMEN 「Porcutine」

DEF LEPPARD 「Pyromania」

 

 ポリスの「Synchronicity」は文句の付け用の無い傑作だと思います。言わずもがなのスティングはともかくギターのアンディー・サマーズはソフト・マシーンに参加してたし、ドラムスのスチュアート・コープランドは元カーヴド・エアとプログレ出身組の最強トリオが残した最高の作品。 正直ニュー・オーダーはどれを選んでも良いのですが彼らの歴史を語るとなると「Power Corruption & Lies」無しには語れないでしょう。

 

 ジェネシスはピーター・ガブリエル脱退後急速にポップ化が進み80年代に入るとその傾向は更に高まる。そんな中ファン離れを起こしながらもそれ以上に多くのファンを惹きつけていったのは卓越したソングライティング能力と英国独自のセンスがあったからに他ならない。傑作。 エコバニは意見分かれそうですね。僕はこの「Porcutine」が一番好きです。 デフ・レパードは専らハードロック系で語られますが別に激しいロックではありません。バカ売れした本作、次作に4年以上の歳月がかかりましたが4年を耐える完成度だと思います。次作「HYSTERIA」では更なる1.200万枚を売り上げた。何故か一部のメディア以外からは過小評価されがちなのが悲しい。

84

MUST!

LtoR

UNIVERS ZERO 「Uzed」

METALLICA 「Ride The Lightning」

 

COCTEAU TWINS 「Treasure」

 

 ベルギーを代表するチェンバーロックの雄、ユニヴェル・ゼロ。迫力の奇数拍子演奏を目まぐるしく展開。名盤です。 へビーロックの雄であったメタリカの80年代に残した4枚は何れの作品も素晴らしい。どの作品を選んでも問題無し。人それぞれ意見が分かれる事でしょう。その中でこの2ndでは既にバラードナンバーをも取り込み唯一無二の世界を構築した傑作。無論超高速ナンバーもあり。因みに僕が初めて見たアーティストのライブがメタリカです。既にメジャー級の大物になっていましたが、懐かしい。しかし、こういうの聴くと最近この手の正統スラッシャーな音が無いのは寂しいですね。

 

 コクトー・ツインズの傑作「Treasure」。神秘性抜群の4ADを代表する名盤。 

<300 Discs Of The Century:66〜99>

INTRODUCTION

32 Discs of 60's

66〜69

109 Discs of 70's

70〜72  73〜75  76〜79

54 Discs of 80's

85〜89

95 Discs of 90's

90〜94  95〜99

 

10 Discs of Live Album

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